村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』初期の作品でオススメの一冊

村上春樹さんの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読みました。
この作品は、1985年に発刊された村上春樹さんの4作目の長編小説となっています。
これまで読んだことのある村上春樹さんの初期の長編小説に『ノルウェイの森』がありますが、私の中ではそれを上回る一冊でした。
それでは、村上春樹さん『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の感想をネタバレのないよう、サクッと書いていきます。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んだきっかけ
これまで村上春樹さんの長編小説は「ノルウェイの森」「1Q84」「騎士団長殺し」などを読んでいましたが、私が好きなポッドキャスト『ドングリFM』で村上春樹さんの話題になり、この小説が「めちゃくちゃ良い!」と紹介されていたので気になって読んでみました。
番組の該当エピソードは下記のリンクから聞くことができます。
>>ドングリFM 470 | 14歳の頃に好きになったものは一生好き?
あらすじ
「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの物語が交互に展開していくストーリーになっています。
『1Q84』と似ています。
「世界の終り」では、壁に囲まれた街に来た「僕」が、影を引き剥がされて「夢読み」という職業に就いて日々を過ごします。「僕」は自分がなぜこの街に来て、夢読みという仕事をすることになったのか分かりません。
記憶をほとんど失ったなかで、一角獣の住む不思議な街の謎を探り「影」の依頼で街からの脱出を考えます。
「ハードボイルド・ワンダーランド」は、暗号を扱う職業「計算士」の「私」が主人公のストーリーです。
データを暗号化する職業「計算士」に対して、そのデータを解読する「記号士」が存在し、両者が対立する世界になっています。
感想
2つの世界が交互に入れ替わる展開や、不思議な世界観に初めのうちはなかなか理解が追いつきませんでした。
架空の職業「夢読み」や「計算士」、「一角獣」や「やみくろ」などの架空の生物、非現実な世界観やファンタジーな要素が私は好きでしたね。東京の地下に生息するという「やみくろ」の描写がリアルで不気味さを感じます。
序盤は読み進めるのが結構重たい感じですが、終盤になると展開が大きく進むので読みやすくなります。
まったく別物だと思っていた2つの世界がつながっていくような展開にドキドキします。
物語の結末は私には予想がつかないもので驚かされました。スカッとは終わらず余韻が残り、読む人によって色々な解釈ができそうな感じですね。
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