映画『人生フルーツ』感想。長く生きるほど、人生は美しくなる。
『人生フルーツ』という映画を観ました。どういった映画なのか、なんの事前知識もなく鑑賞。
映画のチラシを見ると、老夫婦2人の姿。そして、「人生フルーツ」というタイトル。果物が好きな老夫婦の話なのかなと想像。
予想とは違った内容の作品で、鑑賞して大満足な作品でした。感想をシェアします。
『人生フルーツ』あらすじ
映画『人生フルーツ』は、東海テレビドキュメンタリー劇場の第10弾作品で、女優の樹木希林さんがナレーションをつとめています。
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一角の平屋に住む、津端修一さんと秀子さん夫婦のドキュメンタリー映画です。
多くの都市計画に携わってきた建築家の修一さんは、1960年代に自然との共生を目指したニュータウンを計画します。しかし、当時は経済活動が優先された時代だったため、修一さんの思いとはかけ離れた大規模団地が出来上がってしまいます。
この件をきっかけに、修一さんはそれまでの仕事から距離を置きます。そして、自身の家の庭に雑木林をコツコツと育てはじめます。
『人生フルーツ』感想
2人が住む家には、雑木林に囲まれたキッチンガーデンがあります。
そこには70種類の野菜と、50種類の果物が育てられていますが、そんなたくさん種類の野菜と果実を、90歳の修一さんと87歳の秀子さん2人で管理しています。
収穫した果実でジャムを作ったり、庭の一角では自家製ベーコンを3日仕込で作ることもする。年齢を感じさせないとても元気な2人。
「スローライフ」という言葉が当てはまるような2人の生活。
風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。
樹木希林さんのナレーションで、作品中に何度も繰り返し登場するこのフレーズ。
劇中で何度も登場するので、終盤には自分も声に出して言いたくなるほど、静かに心の中に刻み込まれる印象的なフレーズです。
自分のこれからの生き方を考えさせられる、出会えたことに感謝な映画でした。
私のつたない文章ではこの映画の良さを伝えきれないけど、ぜひ観てほしい映画です。
あまりにも素敵すぎて、はじめて映画のパンフレットを購入しました。