一年中色鮮やかな花が見て楽しめる「熱帯ドリームセンター」

沖縄の観光スポットといえば、どこをイメージしますか?海洋博公園内にある「沖縄美ら海水族館」と思う方は多いのではないでしょうか。
今回は、美ら海水族館と同じ海洋博公園内にある「熱帯ドリームセンター」を紹介します。
美ら海水族館まで行ったのに、熱帯ドリームセンターに寄らずに帰っているならもったいないです!
この記事を読んで、熱帯ドリームセンターにぜひ興味を持っていただけたらと思います。
熱帯ドリームセンターについて
熱帯ドリームセンターは常時2,000株以上のランを展示しているほか、沖縄ならではの熱帯・亜熱帯の珍しい花や果樹を見て楽しむことができる施設です。
熱帯ドリームセンターのキャッチコピー「見たことないを見に行こう」のとおり、ここに来て初めて出会う花や植物ばかりです。
僕はもともと花や植物にあまり興味はなかったのですが、熱帯ドリームセンターに行くようになってどんどん興味が出てきました。
とても広い敷地のため、全部見て回るのに1時間から2時間はかかります。
早足だと1時間以内で見て回れると思いますが、それだとだいぶ慌ただしくなりますので、時間に余裕をもって行くほうが楽しめます。
熱帯ドリームセンターの基本情報
名称:沖縄海洋博公園 熱帯ドリームセンター
住所:沖縄県国頭郡本部町字石川424番地
電話番号:0980-48-3624
定休日:12月第1水曜日とその翌日(木曜日)
アクセス:道の駅「許田」から車で約40分
駐車場:海洋博公園駐車場/熱帯ドリームセンター前駐車場(P8)が最も近い
URL:https://oki-park.jp/kaiyohaku/inst/38(海洋博公園)
熱帯ドリームセンターの料金
熱帯ドリームセンターは、子どもの入館料金が無料なので、ファミリーには嬉しいです。
大人(高校生以上) | 760円 |
---|---|
小人(小・中学生) | 無料 |
6歳未満 | 無料 |
美ら海水族館の入館券を提示すると、入館料が半額になる割引サービスがあります。
(2022/2/6追記)
美ら海水族館のチケット提示での半額割引サービスは、2021年4月1日で終了しています。代わりに、美ら海水族館の年間パスポート提示で半額割引になるようです。
また、毎年9月21日「敬老の日」には、シルバーウィークイベントとして満65歳以上の方の入館料金も無料になることがあります。
熱帯ドリームセンターの営業時間
熱帯ドリームセンターを含む、海洋博公園の営業時間は「通常期」と「夏期」で異なっています。
・通常期(10月〜2月)/8:00〜17:30 ※入館締切 17:00
・夏期(3月〜9月)/8:00〜19:00 ※入館締切 18:30
熱帯ドリームセンターへのアクセス(海洋博公園内)
海洋博公園はとても広い敷地のため、公園内の中央ゲート近くにある総合案内所(ハイサイプラザ)を基準に紹介します。
公式サイトからの情報によると、ハイサイプラザから熱帯ドリームセンターまでの距離は580m、徒歩で約7分かかるそうです。
ちなみに、熱帯ドリームセンターの正反対の位置にある「沖縄美ら海水族館」は、ハイサイプラザから350m、徒歩で約5分かかります。
少し距離はありますが、公園内の風景を見ながら歩いているとそこまで苦にはならないはずです。
歩くのに不安がある方は、公園内を周遊する電気遊覧車(有料)もありますので、そちらを利用するのもいいかと思います。
沖縄海洋博公園の公式サイトにてマップやパンフレットがダウンロードできます。
海洋博公園マップ・パンフレットダウンロード
熱帯ドリームセンター内の各エリアを紹介
熱帯ドリームセンターの各エリアを写真たっぷりで紹介します!(2021年2月下旬撮影)
色とりどりの胡蝶蘭が楽しめる「ファレノプシス温室」
3つあるランの温室のうち、1つ目のファレノプシス温室です。

ファレノプシスとは、東南アジアの熱帯から亜熱帯に分布するランで、日本では花の姿を蝶に見立てて「胡蝶蘭」と呼ばれています。
贈答用でよく見かける胡蝶蘭ですが、ここでは色とりどりの胡蝶蘭が楽しめます。


日常生活の中で、これだけ多くの胡蝶蘭を見ることはほとんどないのでテンションが上がりますね。

沖縄の野生ランの種類が写真パネルで紹介されていました。

日本国内に生育する野生ランの約4割、約120種類の野生ランが沖縄で見られるそうです。

デンドロビウムは、熱帯アジアを中心に広く分布している着生ランのようです。デンドロビウムと聞いて頭に浮かんだのは「ガンダム」でした…。
根のむき出しが特徴な「バンダ温室」
ファレノプシス温室の次は、バンダ温室です。

バンダ類は、東南アジア、インド、中国、台湾からオーストラリア北部まで広い地域に分布するランです。
ラン科の植物では青色の花をつける種類が少ないので、バンダ類の淡紫色の魅力が際立っています。

上から吊り下げて展示されているので、他とは少し違った雰囲気で楽しめます。


ビカクシダという、樹木に着生するシダ植物も展示されています。

ランの香りが楽しめる「カトレア温室」
3つめの温室は、カトレア温室です。

カトレアは、中央・南アメリカの熱帯に分布しているランです。ラン科の中でも花が美しく香るものも多いので、カトレアは「花の女王」と呼ばれています。



このカトレア温室は前2つの温室と違い、見るだけでなく香りも楽しめます。植物のトンネルもいい感じです。


今回訪れたとき、珍しい花「パピリオナンセ・テレス ‘アルバ’」が展示されていました。(2021年2月下旬)

パピリオナンセ・テレスというのは葉が棒状であることが特徴らしいですが、白い花の品種「アルバ」は珍しく、めったに見ることができないようです。令和3年3月中旬ごろまでが見頃らしいので、気になる方はお早めに!
カトレア温室を出て、次の果樹温室までの道のりにはフォトスポットもあります。

この小さな小屋と手前の鮮やかな花がきれいなので、ここで立ち止まって写真を撮る方が多いです。
トロピカルフルーツを楽しめる「果樹温室」
ランの温室が終わると、次は果樹温室です。

果樹温室には、多くの熱帯果樹が展示されており、世界最大の果実「パラミツ」(別名ジャックフルーツ)も展示されています。

パラミツの実は重さが50kgに達するものもあるようです。
チョコレートの原料となる「カカオ」もあります。カカオの実は、樹の枝だけでなく下の方にもついているのが驚きでした。

果樹温室には高台もあり温室内を見渡すこともできます。




果樹温室に展示されている果樹は訪れる時期によって、実のなる樹が変わってくるので何度来ても楽しめます。

バオバブの木のある回廊から展示室へ
果樹温室を見終えると次のコーナーまで少し順路を進みます。

途中には鯉もいてエサをあげることもできます。(エサは100円販売)

順路を進むと回廊にたどり着きます。回廊の中庭にはバオバブの木があります。
回廊のそばには「スコール」というカフェがあるのですが、この時は休業中となっていました。


回廊を進むと展示室にたどり着きます。

ここはラン展示室ですが、時期によって様々なものを展示しており、今回行ったときはカブトムシやクワガタ、ゴキブリなどの昆虫の展示がされていました。




入るのをためらってしまう「ゴキブリの部屋」

中には数種類のゴキブリが展示されており、世界最大級のゴキブリ「マダガスカルゴキブリ」もいました。


ゴキブリって気持ち悪いイメージですが、ここまで大きいとゴキブリというより、もう別の昆虫に見えてしまいます。


催物展示室から熱帯ドリームセンターのシンボル「遠見台」へ
展示室の次は催物展示室があります。
写真を撮り忘れてしまいましたが、催物展示室ではイベントをやっていることが多いです。この日は花を使ったコサージュ作りをやっていました。
催物展示室で行なわれるワークショップはオススメなので、お越しの際に開催されていればぜひ体験してください。
奥のスペースには苔のテラリウムがありました。


催物展示室を奥に進むと、熱帯ドリームセンターのシンボルとも言える「遠見台」へ行くことができます。

催物展示室は遠見台の2階部分とつながっていて、エレベーターを使って3階まで行くことができます。
エレベーターで3階まで行ったあとは、そこからは階段を使って上る必要があります。3階部分からなので、そこまで辛くはないです。

高さ36mのシンボル「遠見台」からの景色
遠見台の頂上からは、360度の景色を楽しめます。伊江島や瀬底島も見ることができます。






中庭では遠見台をバックに写真を撮ろう
遠見台を下りたあとには広大な中庭があります。

この日はちょうどチューリップのイベントが終わったあとでした。


ここでは、遠見台をバックに映える写真を撮って楽しめます。

大型淡水魚や日本最大のチョウを楽しむ「ビクトリア温室」
大型淡水魚や熱帯の湿生植物・水生植物を楽しめる「ビクトリア温室」です。

1階部分では淡水熱帯魚や、アロワナやピラルクなどの大型淡水魚を見ることができます。



2階に上がると湿生植物・水生植物を楽しめます。ここはだいぶ湿度が高めです。


日本最大のチョウといわれるオオゴマダラと、黄金色のサナギです。


このサナギを始めてみた時は、自然のものとは思えない輝きで衝撃でした。ぜひ生で見てほしいです!
ドリームセンター最後のエリア「オーキッドガーデン」
ビクトリア温室を出ると、最後のエリア「オーキッドガーデン」です。

このエリアも時期によって展示を変えています。この時はヒマワリが展示されていました。


おわりに

熱帯ドリームセンターの各エリアを、写真たっぷりお伝えしましたがいかがだったでしょうか。
熱帯ドリームセンターでは「音声ガイド端末の無料貸出」や専門スタッフによる「ガイドツアー」も行なっています。興味があればぜひご利用ください。
今回掲載した写真で雰囲気を感じることができたかと思いますが、実物の花の美しさや香りまではどうしても写真では伝えきれません。
沖縄の北部エリアまでお出かけの際は、ぜひ海洋博公園「熱帯ドリームセンター」を楽しんでいただければと思います。
お出かけの際は、ぜひ公式サイトをご確認ください。
海洋博公園公式サイト