まるでドラクエのダンジョン!?栃木県宇都宮市の「大谷資料館」を紹介
栃木旅行へ行ってきました。
初めての栃木だったので土地勘も無く、どこに行ったらいいのかまったく検討がつかなかったので、地元の方に聞いてオススメされたのが「大谷資料館」。まったく初耳のスポットでしたが、実際に行ってみると「行ってよかった!」と大満足なスポットでした。
幻想的な空間が広がる大谷石地下採掘場跡(大谷資料館)
大谷資料館があるのは栃木県宇都宮市大谷町。石の里「大谷」と呼ばれ、江戸時代中期から大谷石の採掘がはじまった地域です。
私は宇都宮駅からバスで約30分かけて行きました。「資料館入口」バス停で降り、5分ほど歩くとたどり着きます。
敷地内を奥に進んでいくと、大谷資料館があります。
写真を撮り忘れました…
資料館の中には地下坑内の模型があり、地下採掘場跡の全容を知ることができます。でも、地下坑内見学前に見てもピンと来ないかもしれないので、見学後にあらためて見るといいかもです。
資料館内の受付での入り口でチケットを購入し、奥にある坑内入口から地下採掘場跡へ行くことができます。
下へ続く階段は幅が狭く、立ち止まらないよう音声アナウンスが流れています。
階段を下り終えると、目の前に広がるのは異世界のような不思議な空間。いきなりドラゴンクエストの世界に入ったような感覚になります。
ドラクエをやった人になら伝わるであろう、ダンジョン感!
栃木の観光ガイドブックなどで大谷資料館の写真を見ていて、なんとなくの雰囲気は感じていたものの、実際に行ってみると現実とは違う幻想的な空間の雰囲気に圧倒!
私が訪れたのは6月で、気温は28℃ほどだったかと思いますが、坑内の温度は11℃。薄い羽織ものがあってもいいぐらいの涼しさです。
大谷資料館の地下採掘場跡は、1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの約70年をかけて大谷石を掘り出して出来た巨大な地下空間。その広さは、2万平方メートル(140m×150m)もあり、野球場がひとつ入ってしまう大きさとのこと。
第二次世界大戦中は地下倉庫や軍事工場として利用、戦後は政府米の貯蔵庫として利用されていたようです。
採石場の中では、手作業で採石をしていた場所や、時が経ち機械作業で採石していた場所を確認することができます。
大谷石は火山灰等が堆積してできたため、軽い・火に強い・加工しやすいという特徴があります。そのため、建築資材として多く使われてきました。宇都宮駅前にある「餃子像」も、この大谷石で作られているようです。
坑内には赤やオレンジなどの棒がいくつも刺さった不思議なオブジェがありました。何なんだろうと思いましたが、大谷資料館で2019年に開催された「假屋崎省吾の世界展」の作品らしいです。
映画やテレビ、PVなどで活用
写真を見ていて気づく人はいるかと思いますが、大谷資料館はこの独特な雰囲気があることから、多くの映画やテレビなどの撮影で活用された実績があります。
- 映画「ウルトラマン ティガ」
- 映画「仮面ライダー電王・ゲキレンジャー」
- 映画「るろうに剣心 京都大火編」
- 映画「暗殺教室」
- TVドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」
- 映画「翔んで埼玉」
これだけ多くの作品に使われていると、「聖地巡礼」として大谷資料館に訪れる人も多いかと思います。
おわりに
宇都宮市大谷町にある「大谷資料館」を紹介しました。過去に使用された採石場を一般公開しているこのスポットは、異世界へ入り込んでしまったような感覚を味わえる場所です。また、施設内は通年を通して気温が低いため、暑い夏場に行くとその涼しさが心地いいです。
紹介しておいて言うのもなんですが、大谷資料館は写真ではその魅力を十分に伝えることができません。栃木に行く機会があれば、ぜひ足を運んでもらいたいスポットのひとつです!
大谷資料館のすぐそばには、大谷寺や大谷平和観音などの観光スポットもあるので、ぜひそちらにも足を運んでみてはどうでしょうか。
- 住所:栃木県宇都宮市大谷町909
※カーナビ利用の場合は、住所ではなく施設名の入力を推奨 - TEL:028-652-1232
- 開館時間
4月~11月:9:00-17:00(最終入館16:30)
12月~3月:9:30-16:30(最終入館16:00) - 休館日
4月〜11月:無休
12月〜3月:毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合、翌日休館)
年末年始12月26日~1月1日休館
1月2日、3日は、10:00~16:00(最終入館15:30)の短縮営業となります。
※臨時休館の場合あり - 駐車場有り(無料)
- 公式webサイト