U字工事に会うために社会福祉士会全国大会に参加【関東ひとり旅③】
2024年6月の関東旅行、2日目・3日目は栃木滞在。
2日目の午前中は宇都宮駅からバスに乗り大谷地区を観光してきましたが、午後からは、ライトキューブ宇都宮で開催された『第32回日本社会福祉士会全国大会 栃木大会』に参加してきました。大会は6/22(土)・23(日)の2日間の開催。2日間の様子をざっくりレポートします!
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第32回日本社会福祉士会全国大会に参加
都道府県持ち回りで開催されている日本社会福祉士会全国大会、以前から一度は参加してみたいなと思っていました。
栃木大会の会場は「ライトキューブ宇都宮」。宇都宮駅東口に直結しているのでとてもアクセスが良く、とても便利な施設だなと感じました。
初めて訪れる場所なのですが、3人制バスケットボール「3×3(スリーエックススリー)」パリ2024オリンピックの予選会場になっていたのを知っていたので少し気になっていた場所でした。
大会1日目
会場内は撮影禁止でしたが、主催者がSNSにて大会の様子を発信してくれていたので、そちらを引用しながら雰囲気をお伝えできればと思います。
行政講演
開会式を終えたあとは、厚生労働省の福祉人材確保対策室長の吉田昌司さんによる行政講演。テーマは「ソーシャルワーク専門職である 社会福祉士への期待」。
堅苦しい話になるのかと思いましたが、吉田の話はとても頭に入りやすく聞きやすかった印象です。厚労省だけでなく地方への出向(岡山県倉敷市)も経験しているからか、現場側の状況もきちんと理解してくださっている感じがしました。
データをしっかり提示しての日本社会の変化や不登校の現状の把握、地域共生社会の実現や重層的支援体制整備事業など盛りだくさんの内容でした。45分の時間では足りなくて説明が省略される部分があったのは残念でしたが、とても良い内容の講演でした。
基調講演
次は、同志社大学名誉教授の上野谷加代子先生による基調講演「だれのための 何のための 地域共生社会の創造か」。福祉に関する書籍などを読んでいると、その名を見ることがある著名人。しかし、本人も言っていましたが、しゃべりは普通の関西のおばちゃんの感じ(笑)
難しい内容の話でも飽きることなく、あっという間に楽しく30分が過ぎてしまいました。
シンポジウム
1日目の大会最後のプログラムは「地域共生社会におけるソーシャルワーカーの役割」のテーマでのシンポジウム。
≪シンポジスト≫
- 日本ソーシャルワーカー協会(副会長 鎌田真理子 氏)
- 日本精神保健福祉協会(業務執行理事 関口暁雄 氏)
- 日本医療ソーシャルワーカー協会(会長 野口百香 氏)
- 日本社会福祉士会(理事 星野美子 氏)
≪コーディネーター≫
- 上野谷加代子 氏(同志社大学 名誉教授)
≪コメンテーター≫
- 大友崇義 氏(とちぎソーシャルケアサービス従事者協議会 代表)
普段、関わりがあまりない分野の話を聞くことができました。医療ソーシャルワーカー(MSW)の退院支援業務の流れが知れたのと同時に、MSWのソーシャルワーク実践へのジレンマもかなりあるというのは参考になりました。
12:30〜17:00の半日のスケジュールで終えた大会1日目。
このような全国大会に参加させてもらうのは初めてだったので、大会規模が大き過ぎて自分自身にあまり関連しない内容になるんじゃないかと不安はあったのですが、めちゃくちゃ学びの多いものでした。しかし、私はわざわざ遠方から飛行機に乗って移動という高いお金をかけて参加しているので、費用対効果を考えるとどうなんだろうという側面はありますが。
オンデマンド参加という選択肢もあったのですが、実際に現地で参加して思ったのはリアルの対面でしか感じられない「熱」はあったので、現地参加して良かったなと思いました。
U字工事を見るために懇親会へ参加
大会1日目を終えたあとは、同じ会場の別フロアにて参加者同士の懇親会。今回の大会参加についてこれまで真面目に感想を書いていましたが、実はこの懇親会目当てに全国大会に参加しました。
大会の参加案内時に配布されていたチラシが下記の画像。懇親会の特別ゲストとして、栃木出身のU字工事さんが出演との案内があったのです。完全にミーハーです(笑)
栃木への地元愛を感じられるネタと、人を傷つけないお笑いのスタイルが好きなんですよね。テレビ番組「マツコ&有吉 かりそめ天国」に出演しているのもよく見るので、実際に生で見てみたいと思った次第です。
懇親会の中盤ごろにU字工事のお二人が出てくるかと思いきや、開始早々に登場しました。もちろん会場は大盛り上がり。がっつりと漫才ネタをやるのかと思ってましたが、栃木ネタを使っての参加者とのコミュニケーションを取る感じの内容。その場限りの内容だったので、ある意味漫才よりもこの感じで良かったかな。
写真撮影はオッケーでしたが、ネットやSNS等への掲載はNGとのアナウンスがあったので、ブログで紹介できないのが残念です。
U字工事のお二人のブログでその時の雰囲気を見ることができます。
U字工事さんのお力もあって、懇親会の参加者は予定人数を大幅に上回っていたようです。そのため、バイキング形式の食事はあきらかに足りていませんでした(笑)まぁ食事はおまけみたいなものなのでいいんですけどね。
会場内を動き回ってたくさんの人と交流している人もいましたが、人見知りな私は自分のテーブルのまま。それでも地元・栃木の事業所にお勤めの人や私と同じように遠方(北海道)から来た人など、10名ほどの人と話をさせていただきました。
大会2日目
大会2日目午前中は、社会福祉士学会分科会。
社会福祉士学会では「権利擁護」「実践研究」「相談援助」「地域支援」「福祉経営」などに分かれての分科会。全分科会が同じ建物(ライトキューブ宇都宮)内で開催されるので、自分の希望する分科会の発表を選べたのがよかったです。
発表の内容によって参加者の数はだいぶばらつきがあり、立ち見になるほど人が多いものもあれば、20名ほどの小さな会議室が会場となっているものもありました。
大会によっては、自分が希望した分科会以外への参加はできないことあると思いますが「休憩時間であれば他会場への移動も可能」と主催よりアナウンスがあったので、可能な範囲で自分の希望する発表を聞くことができました。
大会1日目の内容も学びになることが大きかったですが、分科会の内容は現場レベルの身近な話なのでかなり刺激を受けました。
ランチセッションは希望者のみの参加ですが、昼食時間もうまく活用して学びの時間があるのはありがたかったですね。
午後は、ひばりクリニック院長・髙橋昭彦先生による記念講演「すべての子どもと家族が当たり前に暮らせる社会」。
医療的ケア児の小児在宅医療をおこなっている髙橋先生。福祉制度が整っていない中で自費で先駆的な取り組みをやっていることがとても素晴らしく、医療的ケア児だけでなく「きょうだい」への支援の大切さなど、とても多くのことを気付かされれる講演でした。
大会最後のプログラムは、閉会式と次回開催県への引き継ぎ式。参加しないで帰ろうとも思っていたけどとりあえず参加。
来年の開催県は島根県とのこと。今回全国大会に初めて参加したのですが、とても多くの刺激を受けたことと、こういう機会でなければ栃木に行くことはありませんでした。そういう点で考えると、来年の島根県にも行ってみたいなと思うようになりました!
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