読書

『本屋、はじめました 増補版』感想。本屋だけでなく何かを始めたい人のバイブル的作品

ヒージャ
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本屋、はじめました

2020年出版の文庫本『本屋、はじめました 増補版』を読みました。

本書は、東京都杉並区にある本屋「Title」が開業するまでの経緯や開業後のことを店主の辻山良雄さんが綴った作品です。

Titleをやるにあたって「どこでお店をやるか」「店名はどうする」など辻山さんがどのように考えその決断をしたかなどが詳しく書かれているので、本屋をやってみたいという人にはうってつけの作品です。

この本が、本屋を志す人にとってはもちろんですが、何かを始めようと思っている人の背中を押すようなことがあれば、それに優るよろこびはありません。

「本屋、はじめました 増補版」P.4 はじめに

本書の「はじめに」で書かれているように、本屋を志す人でなくても何かを始めようと思っている人の後押しにもなる作品だと思います。

今回の「増補版」は、2017年に出版された単行本に書き下ろしの章「五年目のTitle」が追加されたものになっています。

Title店主の辻山良雄さんは大手書店チェーンのリブロに勤めたのち、ご自身で新刊書店「Title」を立ち上げます。

辻山さんのリブロ勤務時代のことも書かれているので、大手書店の業務の雰囲気を知ることもできます。また、リブロに勤めていた辻山さんがなぜTitleをやることになったかなども知ることができます。

本書巻末には、辻山さんがTitle開業前に作成した事業計画書が掲載されています。店舗図面やお店のコンセプト、初期投資費用や初年度のモデル損益までとても細かく掲載されており、とても参考になります。

私には、本に携わる何かをしたいという夢があります。そういう点では、本書に出会ったことで様々なきっかけやヒントをもらった気がします。

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本書を読むことで、本屋経営の紆余曲折を追体験することができました。

私は本が好きなのだけど、それよりも「本のある空間が好き」というのが根本的にあるのかもしれないと再認識させられました。

目当ての本があるわけでもなく書棚を眺め、偶然的な本との出会いをする。今はインターネットでも本を買うことができる時代だけど、実際に本を手に取れるというのはとても大事なことだと思います。

ここ数年、私の身の回りにも大型ショッピングモールに入る形で大きな書店ができることが増えてきました。多くの書籍が揃い便利に思っていた反面、身近にあった昔ながらの小さな本屋が無くなってきているのも現状です。無くなってしまってから、身近な「街中の本屋」の重要性を痛感します。

個人が本屋を経営するのはすごく大変なことかもしれない。でも、辻山さんのTitleのような本屋が身近にあると、「Titleで買いたい」「辻山さんから買いたい」に意識になるのだと思いました。

本はどこで買っても同じとはよく言われることだが、実はどこで買っても同じではない。価格やポイントでお客さんを釣るのではなく、本の価値を〈場〉の力で引き立てることにより、その本は買った店とともに、記憶に残る一冊となる。

「本屋、はじめました 増補版」P.242 文庫増補章 その後のTitle

東京に行くことがあれば、Titleにぜひ足を運んでみたくなる気持ちになる一冊になりました。

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沖縄県在住の読書好きなサラリーマンブロガー。
沖縄のお店やお出かけスポットなどの情報、趣味の読書に関することなどを雑記的に書いています。
「Yahoo!ニュース エキスパート」 地域クリエイターとしても活動しています。
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