読書

『僕らが毎日やっている最強の読み方』。池上彰さんと佐藤優さんの情報収集術を知る一冊

池上彰さんと佐藤優さんの情報収集方法について2人の対談をまとめた書籍。それぞれの情報収集スタイルについて、とてもわかりやすく書かれています。その方法のメリットだけでなくデメリットもきちんと書かれているので親切です。

本書では「新聞」「雑誌」「ネット」「書籍」の4種類についての情報収集方法が取り上げられています。どれもすごく参考になるのですが、個人的に「新聞」と「書籍」の部分がためになりました。その点を中心に本の内容を紹介します。

新聞の良い点は世の中の動きを俯瞰できる「一覧性」

新聞は「世の中を知る」基本かつ最良のツールであり、ネットが普及しても新聞情報の重要性は変わらない。その理由として、政治、経済、国際情勢、スポーツなどを含めた世の中の動きを全体を俯瞰できる「一覧性」は新聞が優れている。

池上さんは毎日11紙の目を通しているようです。朝は「見出し」にざっと目を通す程度で全紙合わせて20分程度。そして、夜には興味を持った記事を中心に全体に目を通す。1日で新聞を読む時間は11紙で1時間20分程度だという。新聞を読むといっても、一字一句をすべてを読まずに「飛ばし読み」が基本。新聞朝刊の文字数はおよそ20万文字と言われ、書籍にすると新書約2冊分となり、全て読もうとするとそれだけで1日が終わることになります。

10紙を読んでいるという佐藤さんも同様に「見出しを見て、読むかどうか迷った記事は読まない」を原則としていて、2時間以内で収めるようにストップウォッチで計りながら読んでいるようです。

また、一般の人が2人のように何紙も購読する必要はないが「少なくとも2紙以上読まなければ危険」というのが2人に共通する意見。新聞ごとに報道のスタンスが大きく異なっていいるので、A紙では大々的に報道し、B紙では掲載すらしていないということもある。1紙だけの購読だとそのようなバイアスに気づくことができないので「1紙は保守系、もう1紙はリベラル系」というように読み分けるといいです。

僕は読売新聞を購読し、職場で沖縄県の地元紙2紙を読んでいるのですが、全国紙と地方紙という違いもありますが、やはり記事の取り扱いはだいぶ違いますね。

書籍を読んで基礎知識を身につける

新聞、雑誌、ネットのニュースや記事を深く理解するために重要になるのが、土台となる基礎知識。佐藤さんは「基礎知識は書籍でしか身につかない」と言っています。どんなに勉強をしても基礎知識がないと、知識の積み上げをすることができません。「急がばまわれ」です。

池上さんは毎日書店に足を運び、迷ったら買うようにしているとのこと。本をたくさん買うことがいい本に出会うコツだと言っています。著者が持っている情報を数千円の書籍で買うことができるのはとても安く、本を読むことはとてもコストパフォーマンスが高いことです。

「読書をする」となった場合に出てくる意見が『本を読む時間が取れません』。その点に対して2人が言っているのが、先に1日の読書時間を決めて、そのための時間を捻出する逆転の発想。ダラダラとネットをしない「ネット断ち」や、飲みの場を減らす「酒断ち」が重要。極論では「酒を飲むのは人生の無駄」と佐藤さんは言い切ります。

僕はさすがに人生の無駄とまでは言えませんが、お酒が弱いため飲んでしまうとその後の活動がほぼできなくなってしまいます。そのため、よっぽどのことがない限り飲みの場ではノンアルコールで済ますことが多いです。

あとがき

本書は2人の情報収集方法を知ることができるのでとても良い一冊だと思います。また、2人が「読んでいる新聞」「目を通している雑誌」「チェックしているサイト」が分かりやすくリスト化されたのも掲載されていますので、読んだあとのふり返りがやりやすいなっています。情報収集に興味のある方におすすめの一冊です。

本書の3つのポイント
  • 新聞は一字一句読むと時間が足りないので「飛ばし読み」が基本。読むか迷った記事は読まない
  • 世の中を流れを新聞で「知り」、そのことについて「理解する」ために書籍を読む
  • 本の費用対効果は非常に高い。本をたくさん買って読もう!