2023年8月沖縄開催のバスケットワールドカップ。大会の見どころやチケット情報、日本代表について紹介!
2023年8月、世界最高峰のバスケットボールの大会「FIBAバスケットボールワールドカップ」(以下、「バスケットW杯」)が開催されます。本大会は史上初の複数ヵ国開催で、フィリピン・インドネシア・日本の3ヵ国共催。
そんな世界最高峰の大会の日本での開催場所は「沖縄アリーナ」。日本の首都・東京でなく、沖縄で開催されるなんてとても嬉しく興奮しています!
地元民&バスケットが大好きな私が、バスケットW杯について紹介します。バスケットを知らない人にも興味を持ってもらって、バスケットW杯を楽しむきっかけとなればと思います。
バスケットW杯とは?
「FIBAバスケットボールワールドカップ」は、国際バスケットボール連盟(FIBA)が開催する、バスケットボールの世界大会。1950年に第1回大会がアルゼンチンで開催され、約4年に1回のペースで開催されています。
2010年までは「世界選手権」の名称で開催され、2014年から「ワールドカップ」に名称変更となりました。
第1回大会は10チームの参加でしたが、開催国は徐々に増え続け、2023年に開催される第19回大会では32カ国が出場します。
2019年に中国で開催された前回大会の結果は以下のとおりでした。
金メダル:スペイン
銀メダル:アルゼンチン
銅メダル:フランス
MVP:リッキー・ルビオ(スペイン)
大会概要
大会期間や試合日程など
- 大会名称:FIBA BASKETBALL WORLD CUP 2023
- 主催:FIBA国際バスケットボール連盟
- 開催期間:2023年8月25日〜9月10日
- 開催国:日本(沖縄)・フィリピン(マニラ)・インドネシア(ジャカルタ)
- 出場国:32カ国
世界中の予選を勝ち抜いた32カ国が、日本・フィリピン・インドネシアの3カ国に分かれて戦います。
沖縄で開催される日本ラウンド(沖縄グループ)には8チームが参加。8チームが2グループ(グループE・F)に分かれて戦います。日本代表はもちろんですが、スロベニア代表の出場がすでに決まっています。
日本代表の試合は全戦、地上波で放送予定です。(日本テレビ系列・テレビ朝日系列)
各国の開催地・開催スケジュールなどは以下のとおりです。
開催国 | 会場 | 開催試合 | 開催試合数 |
---|---|---|---|
日本 | 沖縄アリーナ | 1次ラウンド・2次ラウンド | 20試合 |
フィリピン | フィリピンアリーナ | 決勝ラウンド | 12試合 |
モアアリーナ | 1次ラウンド・2次ラウンド | 20試合 | |
アラネタコロシアム | 1次ラウンド・2次ラウンド | 20試合 | |
インドネシア | ジャカルタアリーナ | 1次ラウンド・2次ラウンド | 20試合 |
3カ国それぞれの会場で実施
- 8月25日〜8月30日:1次ラウンド
- 8月31日〜9月3日:2次ラウンド、17位〜32位決定戦
フィリピンアリーナで実施
- 9月5日〜9月6日:準々決勝
- 9月7日:5位〜8位決定戦
- 9月8日:準決勝
- 9月9日:5位〜6位決定戦、7位〜8位決定戦
- 9月10日 決勝
大会参加国
「FIBAワールドカップ2023」には32カ国からの参加があります。32カ国の内訳は、アフリカから5カ国、北中南米7カ国、アジアから8カ国、ヨーロッパから12カ国となっています。
出場国は下記のとおり。( )内は2023年3月発表のFIBAランクです。
アフリカ(5カ国)
- コートジボワール(42位)
- エジプト(55位)
- 南スーダン(62位)【初出場】
- カーポベルデ共和国(64位)【初出場】
- アンゴラ(41位)
北中南米(7カ国)
- カナダ(15位)
- アメリカ(2位)
- メキシコ(31位)
- プエルトリコ(20位)
- ドミニカ共和国(23位)
- ベネズエラ(17位)
- ブラジル(13位)
アジア(8カ国)
- フィリピン(40位)
- 日本(36位)
- ニュージーランド(26位)
- レバノン(43位)
- 中国(27位)
- オーストラリア(3位)
- ヨルダン(33位)
- イラン(22位)
ヨーロッパ(12カ国)
- フィンランド(24位)
- ドイツ(11位)
- ラトビア(29位)【初出場】
- イタリア(10位)
- スペイン(1位)
- スロベニア(7位)
- フランス(5位)
- ギリシャ(9位)
- リトアニア(8位)
- ジョージア(32位)【初出場】
- モンテネグロ(18位)
- セルビア(6位)
どのチームがどの国で試合をする?
どのチームがどの国(会場)で試合をするのかは、4月29日にマニラで行われる抽選会にて決まります。
しかし、現時点で各開催国で試合をする1チームは決まっています。日本会場ではスロベニア代表、フィリピン会場ではアメリカ代表、インドネシア会場ではカナダ代表となっています。
会場 | グループ | 国名 | FIBAランク |
アラネタコロシアム (フィリピン) | グループA | アンゴラ | 41位 |
ドミニカ共和国 | 23位 | ||
フィリピン | 40位 | ||
イタリア | 10位 | ||
グループB | 南スーダン | 62位 | |
セルビア | 6位 | ||
中国 | 27位 | ||
プエルトリコ | 20位 | ||
モアアリーナ (フィリピン) | グループC | アメリカ | 2位 |
ヨルダン | 33位 | ||
ギリシャ | 9位 | ||
ニュージーランド | 26位 | ||
グループD | エジプト | 55位 | |
メキシコ | 31位 | ||
モンテネグロ | 18位 | ||
リトアニア | 8位 | ||
沖縄アリーナ (日本) | グループE | ドイツ | 11位 |
フィンランド | 24位 | ||
日本 | 36位 | ||
オーストラリア | 3位 | ||
グループF | スロベニア | 7位 | |
カーボベルデ共和国 | 64位 | ||
ジョージア | 32位 | ||
ベネズエラ | 17位 | ||
ジャカルタアリーナ (インドネシア) | グループG | イラン | 22位 |
スペイン | 1位 | ||
コートジボワール | 42位 | ||
ブラジル | 13位 | ||
グループH | カナダ | 15位 | |
ラトビア | 29位 | ||
フランス | 5位 | ||
レバノン | 43位 |
会場情報(沖縄アリーナ)
日本会場となるは、Bリーグに属する「琉球ゴールデンキングス」のホームアリーナでもある「沖縄アリーナ」。
この沖縄に、世界大会として各国から多くのチームが訪れるなんて、地元民にはたまらないです!
- 住所:〒904-0034 沖縄県沖縄市山内1丁目16-1
- 公式HP
- 公式Instagram
ただ難点を言うと、この沖縄アリーナはアクセス状況があまり良くないんですよね。
琉球ゴールデンキングスのホームゲーム時にはシャトルバスを運行させていますが、それでも結構周辺道路は渋滞してしまいます。
アリーナのそばに現在駐車場を建設中ですが、ワールドカップまでに完成してくれるといいのですが。
大会の見どころ(沖縄グループ)
沖縄アリーナで開催される「沖縄グループ」の見どころの一つは、世界ランキング7位のスロベニア代表の参戦です。
スロベニアには、NBAのスター選手「ルカ・ドンチッチ」(ダラス・マーベリックス所属)がいます。ドンチッチは、東京オリンピックで1試合48点を挙げ、オリンピック初出場のスロベニアをベスト4まで導きました。
NBA屈指のスーパースター、ルカ・ドンチッチのプレイを沖縄で観れるのはこの機会を逃すと2度と無いかもしれません!
ドンチッチの参戦は確定情報ではありませんが、ドンチッチ本人がスロベニアバスケットボール協会へ大会への出場を表明していると言われています。
スロベニア代表の日本ラウンド出場は決定していますが、1次ラウンドは2グループに分かれるので、日本代表とスロベニア代表が戦うかどうかはまだ決まっていません。
また、本大会は2024年パリ五輪の予選も兼ねており、日本代表がアジア最上位になることでパリ五輪の参加が確定するので、その点も見どころになるでしょう。
沖縄グループに出場する8チーム
※4月29日抽選会後に情報追記
沖縄アリーナで開催される「グループE」と「グループF」に出場するチームが決定しました。
ルカ・ドンチッチがいるスロベニアと日本が1次ラウンドで対戦することはありませんが、ドイツ・フィンランド・オーストラリアの3チームとも格上なので厳しい戦いになりそうです。
グループE | グループF |
---|---|
ドイツ(11位) | スロベニア(7位) |
フィンランド(24位) | ジョージア(32位) |
オーストラリア(3位) | カーボベルデ(64位) |
日本(36位) | ベネズエラ(17位) |
日本代表メンバー・見どころ
日本代表は中国で開催された前回大会(2019年)にも出場しました。そのときの大会成績は、5試合中1勝もすることができず、32カ国中31位と悔しい結果となっています。
しかし、今回は過去最高のチームになっていると思うので、かなりの好成績を収めてくれるはずです。
日本代表のヘッドコーチ(HC)は「トム・ホーバス」。東京オリンピックで女子日本代表を日本バスケットボール史上初のオリンピック銀メダル獲得に導いた指揮官です。
日本代表メンバー(2/26 アジア地区予選・バーレーン戦)
日本代表メンバーは最終決定しておらず、2月26日開催「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window6・バーレーン戦でのエントリーメンバーは下記の12名でした。
背番号 | ポジション | 氏名 | 身長 | 所属 |
---|---|---|---|---|
PG | ||||
#2 | PG | 冨樫 勇樹 | 167cm | 千葉ジェッツ |
#33 | PG | 河村 勇輝 | 172cm | 横浜ビー・コルセアーズ |
#45 | PG | テーブス海 | 188cm | 滋賀レイクス |
SG | ||||
#6 | SG | 比江島 慎 | 191cm | 宇都宮ブレックス |
#17 | SG | 須田 侑太郎 | 190cm | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ |
#19 | SG | 西田 優大 | 190cm | シーホース三河 |
SF | ||||
#16 | SF | 金近 廉 | 196cm | 東海大学 |
#91 | SF | 吉井 裕鷹 | 196cm | アルバルク東京 |
PF/C | ||||
#24 | PF/C | ジョシュ・ホーキンソン | 208cm | 信州ブレイブウォリアーズ |
#71 | PF | 井上 宗一郎 | 201cm | サンロッカーズ渋谷 |
#34 | C | 渡邉 飛勇 | 207cm | 琉球ゴールデンキングス |
#99 | C | 川真田 絋也 | 204cm | 滋賀レイクス |
上記メンバー以外にも、『海外組』として以下の選手がいます。今後、『国内組』と『海外組』がどのように組み合わされるのかが楽しみです。
八村塁(NBAロサンゼルス・レイカーズ)- 渡邊雄太(NBAブルックリン・ネッツ)
- 馬場雄大(NBAGテキサス・レジェンズ)
- 富永啓生(NCAAネブラスカ大学)
日本代表の見どころ
ホーバスHCは女子日本代表を率いた際に、3Pシュートを中心とした戦術で好成績を収めましたが、男子日本代表でも同様の戦術を使用。バーレーン戦では、95得点中48点が3Pシュートという内容でした。
2023年2月に日本国籍を取得し、帰化選手として日本代表入りしている#24ジョシュ・ホーキンソン(信州ブレイブウォリアーズ)。208cmの高身長ながら3Pシュートも打つことができるので、ホーバスHCの戦術に欠かせない選手の1人だと思います。
また、日本代表デビュー戦で6本の3Pシュートを含む20得点を挙げた、19歳の若手選手#16金近廉(東海大学)も今後の活躍が楽しみな選手です。
チケット情報
2023年4月現在、チケット第2弾が絶賛販売中です!チケット第2弾はすでに売り切れているプランもあるので、気になる方はお早めにチェックしたほうがいいかと思います。
また、5月1日からはチケット第3弾が販売される予定になっています。
ここでチケット情報を書いてはいますが、チケット公式サイトで最新の情報を必ずチェックするようお願いします。
FIBAバスケットボールワールドカップ2023 チケット公式サイト
チケット第2弾
- 沖縄に来る全8カ国が見れる、2DAY PASS
- 日本、スロベニアの試合を確実に見れる
- 座席:カテゴリー1
- 4試合パッケージ価格:75,000円(税込)
プラン | 日程 | 試合内容 |
---|---|---|
プランA | 8/25(金)・8/26(土) | 1次ラウンド 2グループ4試合 |
プランB | 8/27(日)・8/28(月) | 1次ラウンド 2グループ4試合 |
プランC | 8/29(火)・8/30(水) | 1次ラウンド 2グループ4試合 |
プランD | 8/31(木)・9/1(金) | 2次ラウンド2試合、順位決定戦2試合 |
プランE | 9/2(土)・9/3(日) | 2次ラウンド2試合、順位決定戦2試合 |
チケット第3弾(5月1日〜)
第3弾チケットの種類と販売スケジュールは以下の予定です。
販売スケジュール | チケット種類 | 座席 |
---|---|---|
5月1日 10:00〜 | 2DAY PASS(4試合セット) | カテゴリー1、2 |
5月1日 10:00〜 | FOLLOW MY TEAM PASS(5試合セット) | カテゴリー1 |
5月中旬〜 | 1DAY PASS(2試合セット) | カテゴリー1、2 |
6月中旬〜 | SINGLE GAME TICKETS(1試合ごと) | カテゴリー1、2、3 |
まとめ
バスケットW杯を楽しんでもらえるよう、私なりに大会の見どころなどを紹介させていただきました。
あらためて、本大会のポイントをまとめると以下のとおりです。
- 2023年バスケットW杯は史上初の複数国開催
- NBAスーパスター「ルカ・ドンチッチ」のプレイが沖縄で観れる
「八村塁」や「渡邊雄太」などの海外組のプレイが沖縄で観れる- 日本代表が2024年パリ五輪の出場権を得れるかどうか(アジア最上位の成績)
- 日本代表の3Pシュートを軸とした戦術
バスケットが大好きな人はもちろんのこと、今大会をきっかけにバスケットに興味を持った人など、県内外から多くの人が「沖縄アリーナ」に来ていただき、世界最高峰のバスケを体感してもらえたらと思います。