初心者だけでなく経験者にもオススメできるブログ本『ブログ術大全』感想
数年ブログを続けてきて、これまでブログに関する本はいくつも読んできましたが、その中で「読んでよかった!」と率直に感じたブログ本があります。
それが、今回紹介する、ヨス(矢野洋介)さんの著者『読まれる・稼げる ブログ術大全』(以下、『ブログ術大全』)です。
360ページのボリュームたっぷりの内容にもかかわらず、ヨスさん自作のイラストがポイント的に入っているので、楽しく読み進めることができます。
それでは、本書を紹介していきます。
『ブログ術大全』はこういう本です
『ブログ術大全』は、ブログ「ヨッセンス」などのブログを運営するプロブロガーのヨスさんが書かれた本です。
ヨスさんはご自身のオンラインコミュニティ「ヨッセンスクール ブログ科」を運営し、数多くのブロガーを育ててきた実績があります。
多くの人に教えてきた実績が、本書の分かりやすい表現につながっていると感じました。
本書の目次は、大きく分けて11つに分けられています。
- ブログの「特性」を知っていると挫折しない!
- ブログってなにを書けばいいの?
- わかりやすい文章を書くためには?
- 1画面に見せる文章は「少なく見せる」
- ファンを増やすために大切なこと
- 「最強のSEO」とは?
- 過去記事は宝の山
- ブログで稼ぐにはどんな方法があるの?
- これってNG?「初心者失敗あるある」
- 継続するために知っておきたい6つの鉄則
- 「ブログで夢をかなえた」7人の声
また、著書のヨスさんは本書を以下のように紹介しています。
本書のポイントを紹介
「ブログの文章の書き方」や「ブログでの稼ぎ方」など、盛りだくさんな内容となっている本書ですが、この本のポイントを抜き出してみました。
- ブログについての考え方が学べる
- 初心者だけでなく、中級者でも学びが多い内容
- 文章の書き方が事例つきで紹介されて分かりやすい
- 無料特典のPDFがお得すぎる!
ブログについての考え方が学べる
本書は、ブログを始めたばかりの初心者が陥りがちな「ブログって何を書いたらいいの?」という疑問にも応えてくれる内容になっています。
そもそも、ブログと日記は違うもので、「ブログは人に読まれるもの」という考えを持つ必要があることが分かります。
あなた自身も含め、ブログの読者の皆さんは、何か情報を知りたくてネット検索をしていませんか?
例えば、この記事を読んでいるあたなは、以下の目的でアクセスしてくれているのではないでしょうか?
- ブログ初心者におすすめの本を探している
- ヨスさんの『ブログ術大全』がどのような本か知りたい
ブログ記事にアクセスしてくれる人が求めている情報を、しっかりと返してあげることが大事です。
中級者が読んでも学びが多い内容
私が本書を読んだタイミングは、ブログをはじめて何年も経っていました。そういう意味では、ブログ初心者ではなく中級者でした。
本書の内容は、読みやすい文章の書き方、ブログを運営していく上でのノウハウなど、私がそれまで知らなかった情報が盛りだくさんでした。
文章の書き方が事例つきで紹介されて分かりやすい
本書ではブログでの文章の書き方について、多くの情報が事例も含めて書かれています。
文章はなるべくシンプルな構造にするということで、以下のような例が挙げられています。
【NG例】
わたしがブログをはじめたのは、バセドウ病という病気になってしまい、症状がよくなく、思いもよらなかった「入院」をして、「働きに出られないにもかかわらず、ブログを好きなだけ書いていい」という状況になったことなのですが、このブログは病院のベッドの上ではじまったのです。
(略)
【改善例】複数の文に分割
わたしがブログをはじめたのは、バセドウ病という病気がきっかけでした。
症状がよくなく、思いもよらなかった「入院」をすることに。
これは言いかえると「働きに出られない一方で、ブログを好きなだけ書いていい」という状況でした。
つまり、このブログは病院のベッドの上ではじまったのです。
「〜ですが」や「〜でして」などの、文章をつなげる接続表現を使いすぎると文章が読みにくくなるという例です。
このような、文章を書く上でのノウハウが分かりやすくたくさん紹介されています。
無料特典のPDFがお得すぎる!
無料特典PDFは、紙面の都合で掲載することができなかったというだけで、内容は普通に出版してもおかしくないレベルです。この特典PDFには、本書掲載のQRコードにてアクセスすることができます。
経験者を対象にした内容になっている本編に対して、このオマケPDFは「これからブログをはじめる人」に向けた内容になっています。(もちろん経験者も参考になります)
本編が360ページなのに対して無料PDFは80ページもあるので、無料の範囲を確実に超えてます。「ヨスさん太っ腹!」と泣いて感謝したくなります。
響いたポイント
『ブログ術大全』を読んで、私が響いたポイントを紹介します。
読者は常に「戻るボタン」を押す準備をしている
ブログ読者は、そのブログに書かれていることが自分にとって有益でないと思えば、「戻るボタン」押して、そこから離れてしまいます。本書でヨスさんはこう言っています。
検索からあなたのブログにたどりついた人は、あなた個人に1ミクロンも興味がありません。
言い方は厳しいですが、その通りだなと思いました。
ネットでの調べもので色々なブログを見ている中、ページを開いた瞬間に「なんか違うな…」とすぐに違うブログに行くことはありませんか?私はよくやっています。
それなのに、自分のブログ記事は「最後までちゃんと読んでもらえる」と勝手な思い込みがあったんですよね。
このポイントに気づかされたおかげで、記事冒頭の文章の書き方に気をつけるようになりました。
「スキマ時間」で読める文章が求められる
今はほとんどの人がパソコンではなく、スマホでブログを読むことが多いそうです。
私も自身のブログの状況を確認すると、アクセス者の7割がスマホでした。
スマホ読者が多い現状がありつつも、ブログを書く作業はパソコンで行う人が多数ではないのでしょうか。パソコンの画面上では問題なく見えても、スマホで見てみると「ちょっと読みにくいな」と感じることがあります。
私もパソコンで記事を書くことが主ですが、本書を読むまでスマホ画面でのチェックをしていませんでした。
しかし、ヨスさんが言いたいのは見た目のことだけではなく、こういうことでした。
スマホでブログを読む人は、まとまった時間にリラックスして読むのではなく、「スキマ時間」にササっと読んでいる。
自分の言いたいことをダラダラ書くのではなく、本文すべてを読まなくても要点が理解できるような「わかりやすい文章」を書くスキルが必要ということですね。
まとめ
本書に出会うまでは、ブログをやってはいるもののモチベーションが下がっていて、「何のためにブログを書いているんだろう」と思っていました。
しかし、この本を読んだことでブログ熱が高まり、しばらくできていなかったブログの更新や、過去の記事の文章の見直しなどをおこなうきっかけになりました。
これからブログを始めてみたい人、しばらくブログ更新できていない人など、すべての人のモチベーションをアップさせてくれる本です。ぜに手に取ってみてください!