星井さえこさん『おりたたみ自転車はじめました』で、自転車旅の魅力を発見

クロスバイクを持っている私ですが、折りたたみ自転車が欲しくなる本に出会いました。
それが、星井さえこさんの「おりたたみ自転車はじめました」です。漫画家の星井さえこさんが折りたたみ自転車を購入し、自転車で各地を旅していく過程を描いています。
クロスバイクと比べると折りたたみ自転車はスピードは劣りますが、この本を読んだことで折りたたみ自転車の印象が変わります。折りたたみ自転車に乗っているからこそ、見える景色や感じられるものがあるんだろうなと気付かされます。
漫画なので読みやすい
本書の中身はほとんど漫画で構成されているのでとても読みやすいです。星井さんの公式サイト「#チャリと来た。」の記事を見てもらうと、本の雰囲気が分かりやすいかと思います。

自転車旅でさまざまな場所を描いていますが、かわいらしいイラストにも関わらず、その場所のリアルな風景がイメージできるようなイラストになっています。
星井さんが自転車に出会うところから描いているので、自転車を持っていない人にもおすすめです。
星井さんが実際に購入した自転車や自転車グッズ、サイクリング時のウェアも紹介されているので、紹介されているコーディネートをそのまま参考にするのもいいかもしれないですね。
星井さんは自転車にフロントバッグを取り付けているのですが、私はいま自転車用のバッグは持っていないんですよね。本書を見ていると「フロントバッグいいなぁ」と欲しくなってきます。
また、星井さんが東京の蔵前というスポットをサイクリングしている様子に、革製品ブランド「エムピウ」が出てきたのには、「おっ!」となりました。私もエムピウの財布を使っていたのですが、機能的で使いやすかったんですよね。

しまなみ街道に行ってみたい

ランナーの聖地といえば「皇居」、というように、サイクリストの聖地といわれるのが「瀬戸内しまなみ街道」。瀬戸内しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの自動車専用道路です。
本書では自転車を「輪行」して、しまなみ海道のサイクリングを楽しむ様子が描かれています。私が住む沖縄から自分の自転車を輪行して、しまなみ海道に行くのはかなり厳しいですが、レンタサイクルを利用してでも一度は行ってみたい場所です。
折りたたみ自転車「ブロンプトン」が欲しくなる
本作で登場する折りたたみ自転車は「ブロンプトン」というメーカーのもので、結構有名っぽいですね。
私はブロンプトンのことを知らなかったので、ブロンプトンを扱っている【ワイズロードオンライン】というサイトでチェックしてみると、ブロンプトンには他の折りたたみ自転車とは違う、以下の特徴があるようです。
- 折りたたみ時のサイズが小さい
- イギリスの職人によるハンドメイドで頑丈な作り
- オプション品が充実していてカスタマイズが楽しめる
お値段はそれなりにするようですがお洒落なデザインが魅力的で、いつかは乗ってみたくなる自転車です。
少しでも気になったらぜひ読んでほしい
本書の「あとがき」にて、著書の星井さんは以下のように言っています。
本書は、おりたたみ自転車を人におすすめするときに「これ読んでみると良いよ!」と手渡せるような本をめざして作りました。初めての人が特にとっかかりづらいと感じる「輪行」のやり方を中心に、ノウハウはできるだけ具体的に分かりやすく。そして、自転車でしか感じられない気持ちよさやワクワク感を、漫画という形で追体験できるように表現してみました。
星井さんの考えていたように、本書を読んだ私は「この本を色んな人に読んでほしい!」と思いました。そのため、今回こうやって記事にさせていただきました。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ手に取ってみていただきたいです。この本を読み終えるころには、自転車で出かけたくなるかと思います。