読書

岸田奈美『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』紙の本が買いたくなる一冊

1000文字で済むことを2000文字で伝える作家という岸田奈美さんが、noteで書いてきた記事を書籍化した『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読みました。

岸田奈美さんご自身のこと、ご家族のことを綴ったエッセイ集です。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を読んだきっかけ

岸田奈美さんはnoteでもエッセイを書いていて、ネットを通して私は岸田さんの書いた記事を読んでいたんですよね。本書に収められている作品はnoteでも読むことができるのですが、紙の本が集中して読めると思い手に取りました。

感想

岸田さんはご自身のプロフィールにも書いていますが、「1000文字で済むことを2000文字で伝える作家」だそうです。それぞれのエピソード中での例えの表現がとにかく面白い。こんなふうに面白おかしく文章を書ける才能がうらやましく思います。

本書を読んでいると何度もクスッと笑わされることや、思わず涙が出てしまいそうになるほど心を動かされます。ほんと文章力すごい。

本題に入る前の序文にあたる『はじめに』の部分で、心がグラグラ揺さぶられ泣きそうなってしまいました。

岸田さんには障害(ダウン症)のある弟がいて、中学生のころにお父さんが亡くなり、その後お母さんが下半身麻痺になるという、第三者から見ても過酷な環境で育ってきています。本書の中で岸田さんも以下のように語っています。

父が死んで、母が下半身麻痺になって、障害のある弟とふたりで過ごして正直つらかった。
生活がつらいわけではない。毎日毎日、悲しくて悲しくて、しょうがない。それがつらかった。

しかし、そういうことを感じさせないほど、家族やご自身のエピソードを明るく書かれています。

また、岸田さんの文章からはその時の情景がすごくイメージできるんですよね。

私の身内に車いすユーザーやダウン症の人がいるわけではないですが、そのような方々と結構関わってきた経験があります。だからこそダウン症の弟・良太さんの言動・表情がイメージできてそれぞれのエピソードを楽しめました。

本作の中で私の好きなエピソードの一つ「Google検索では、見つからなかった旅」は、岸田さんが車いすユーザーのお母さんと沖縄旅行に行くエピソード。

いまほど、バリアフリー旅行がメジャーではないころの話らしいのですが、旅行代理店のスタッフや沖縄でのレンタカーの運転手など、岸田親子の沖縄旅行に関わったすべての人たちのホスピタリティが素晴らしい。マニュアル的ではない臨機応変な対応に心がほっこりさせられます。

このときの体験のおかげか、岸田さんは沖縄を毎年訪れてくれているらしいです。沖縄県民としてとても嬉しくなる記事でした。

紙の本を手に取ってもらいたい

本作で紹介されている記事はnoteでも読めますし、Kindleの電子書籍でも読むことができますが、私としては紙の本を読んでもらいたいと思います。本の大きさなど、装丁にこだわって製作されています。

ノンブル(ページ番号を表す数字)は、岸田さんの弟さんが書かれた数字を使っているというエピソードも素敵です。

おわりに

本書が発刊されて数年が経過したタイミングで読みましたが、この本は読んで本当によかった。ぜひ一人でも多くの人に手に取って読んでもらいたいと思って記事にしました。

私ははじめこの本を図書館から借りて読んだのですが、自分の中で「この本は手元に置いて読み返したい」と感じ、あらためて紙の本を購入させていただきました。

本書を読んでみたい人がいれば、私が自腹で一冊プレゼントしてでも読んでもらいたいほどオススメの作品でした。少しでも気になった方はぜひ読んでみてください。

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