藤井清美『#ある朝起きたら殺人犯になっていた』ネットの誹謗中傷の怖さを実感
藤井清美さんの著書『#ある朝起きたら殺人犯になっていた』を読みました。
本書の著者・藤井清美さんですが、元々小説家ということではなく脚本家、映画「るろうに剣心」やドラマ「相棒」などを担当していたようです。
本作品の概要
「浮気」と書いて「うき」と読む売れない芸人・浮気淳弥は、ある日突然ネット上で、ひき逃げ犯と責められてしまう。
本人には全く心当たりもない嘘の話だけど、自身の過去や家族などプライバシーがSNS上で晒されていく。
浮気淳弥をひき逃げ犯としてでっち上げたのは誰なのか。また、本当のひき逃げ犯は?
芸人でコンビを組む相方、芸人仲間、近所の住人など周りの人を疑いつつ、犯人を探していく話となっています。
作品の感想
犯人として疑われネット上にさらけ出される個人情報。住んでいる場所、実家、家族の情報などがネットユーザーによって特定されていく様子が描かれています。
Twitterでの何気ないひとつのツイートが、真偽の確認もなく不特定多数へ情報が広まっていくことの怖さを感じます。
本作品は、私がこれまで読んできた小説とは違ったテイストでした。
藤井さんが脚本家ということもるのか、会話のやりとりのテンポもよく読みやすい小説。テレビドラマや映画のような感じで、映像化しやすそうな作品だなと感じました。
少し出来すぎな感じもありましたが、SNSを活用して真相を明らかにする終盤のシーンは、スピード感があって飽きずに一気に読み終えることができました。
おわりに
SNSでの炎上や誹謗中傷など、リアルに自分の身にも起こりそうなことだと感じます。真実でなくても一度疑われてしまうと、その誤解を解くことの難しさを痛感しました。
ミストリーな要素もありながらも、サクッと軽い感じで読める作品です。ぜひご一読ください。
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