2021年に読んだ本を「ほぼ全て」紹介します
2021年に読んだ本を紹介します。
読んだものを全て紹介したいところですが、抜けもあると思うので「ほぼ全て」ということにします。
随時更新していきます。
別記事にて、2021年に読んだマンガも紹介していますので、興味があればぜひそちらもご覧ください。
【2021年上半期】読んだマンガ・出会えてよかった3作品を紹介します
2021年に読んだ本ランキング
2021年に読んだ本の中から特に良かったものをランキングにしています。
てっとり早くおすすめ本をチェックしたい人はご覧ください。
2021年に読んだ本「ほぼ全て」
2021年に読んだ本を挙げていきます。
ひとこと感想と、ブログで記事にしたものはリンクを掲載しています。
掲載順はただの気まぐれなので決まりはありません。
カフーを待ちわびて
与那喜島で愛犬のカフーと暮らしている友寄明青は、能登半島へ旅行した際に、地元の神社の絵馬に「嫁に来ないか。幸せにします」と書く。
その絵馬を見た『幸』が、お嫁さんにしてくださいと突然明青のもとへやってくる。与那喜島に来た幸は周囲が驚くほどの美人で、なぜ明青のところへ来たのかは謎。
与那喜島には、大型リゾート施設を建設する計画が持ち上がり、島民は「賛成派」と「反対派」に分断されていく。
リゾート計画に乗り気ではない明青はどうするのか、幸が与那喜島に来た理由とは。沖縄の小さな島を舞台にした作品です。
2006年出版の原田マハさんの小説家デビュー作品です。
沖縄の架空の島・与那喜島を舞台とした作品で、沖縄の景色や空気感がとてもよく描写されています。沖縄が好きな人にはおすすめできる作品です。
モダン
原田マハさんの2018年の作品で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を舞台とした5話の短編集です。
3月11日の東日本大震災を扱った「中断された展覧会の記憶」は、思わず泣けてしまいました。
小説を楽しみながらアートについても学ぶことができます。
空飛ぶ広報室
テレビ局報道部から異動させられた稲葉リカは、情報部のディレクターとして航空自衛隊の空幕広報室に関わることになる。でも稲葉は「早く報道部に戻りたい」と、今の居場所に納得していない。
稲葉を担当する空幕広報室広報官の空井大祐は、P免(パイロットを罷免)になって広報室へ異動したばかりの空井大祐。ブルーインパルスのパイロットを目指していた空井は、不慮の事故で自身の夢を断たれている。
やりたいことができない現在の境遇にジレンマを抱える2人が、多くの出来事を経験して、新たな道を切り拓いていくストーリー。
有川浩さんの2012年の作品で、航空自衛隊広報室が舞台となっています。
本作品は2011年の夏に出版される予定でしたが、有川さんが2011年の東日本大震災を受けて最終章を追記しました。追記された最終章「あの日の松島」は涙なしには読めません。
生命式
2019年に発刊された村田沙耶香さんの短編集です。
自分の常識が覆されてしまう、不思議な世界観の作品です。好き嫌いがはっきりと分かれる小説だと思います。
おーい、中村くん 〜ひきこもりのボランティア体験記〜
長年、ひきこもりだった中村秀治(なかむらしゅうじ)さんの東日本大震災後の被災地ボランティアの経験を綴った作品。2018年第21回日本自費出版文化賞の特別賞を受賞。
人とのコミュニケーションに苦戦しながらもボランティア活動をする中村さんや、中村さんをサポートする他のボランティアの皆さんに心を打たれました。
イマジン?
有川浩さんが「有川ひろ」名義に変更しての初作品。映像制作会社を舞台にした小説で、「空飛ぶ広報室」や「図書館戦争」などの他の有川作品ともリンクされた面白い内容になっています。
チームで動くときの、”イマジン(想像)”することの重要さに気付かされます。
#ある朝殺人犯になっていた
「浮気」と書いて「うき」と読む売れない芸人・浮気淳弥は、ある日突然ネット上で、ひき逃げ犯と責められてしまう。
本人には全く心当たりもない嘘の話だけど、自身の過去や家族などプライバシーがSNS上で晒されていく。
浮気淳弥をひき逃げ犯としてでっち上げたのは誰なのか。また、本当のひき逃げ犯は?
映画「るろうに剣心」やドラマ「相棒」などを担当していた脚本家、藤井清美さんの作品。
Twitterでの何気ないひとつのツイートが、真偽の確認もなく不特定多数へ情報が広まっていくことの怖さを感じます。会話のやりとりのテンポもよく読みやすい小説。
本作品を読んだ感想をツイートしたところ、著者の藤井さんよりコメントをいただくことができました。
ヒージャさん、『#ある朝殺人犯になっていた』をお読みいただき、ありがとうございました。
主人公と同じ気持ちで読んでいただきたくて、ラストのスピードにはこだわりました。
ありがとうございます。 https://t.co/7uHyGoczCA— 藤井清美 小説『京大はんと甘いもん』『#ある朝殺人犯になっていた』 (@kiyomi_fujii823) March 31, 2021
あぽやん
空港内にある旅行会社をテーマとした小説で、6話の短編で構成されています。
「あぽやん」のあぽとは空港のことで、あぽやん=空港勤務者を言うようです。
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る
台湾のデジタル担当政務委員である、オードリー・タン(唐鳳)さんの初の自著作品。
デジタルを活用した台湾の取り組みを聞いていると、台湾という国にすごく興味を惹かれました。
いつか深い穴に落ちるまで
戦後、運輸省の若手官僚だった山本清晴はあるプロジェクトを思いつく。「底のない穴を空けよう、そしてそれを国の新事業にしよう」。
山本清晴が発案したプロジェクトは、彼が亡き後、大手建設会社の子会社広報係の鈴木一夫に引き継がれる。
そして、日本とブラジル間を結ぶ穴を掘るプロジェクトがスタートした。
子どもの頃は誰でも考えたことがあるであろう「日本の真下に穴を掘り続けたらどうなるのか」。
こんな計画を真面目に計画・実施していく過程が面白いです。
本の本 ー夢眠書店、はじめますー
でんぱ組.incの元メンバーの夢眠ねむさん。本が好きなことから、「自分で書店を開きたい」と思い、本に関わる様々なプロフェッショナルの方々を取材した体験ルポです。
紀伊國屋書店の裏側、POPづくりの達人、週刊少年ジャンプ編集部など、普段なら知り得ない舞台裏を覗けた気がして、本が好きな人にはたまらない一冊です。
フーテンのマハ
2018年出版の原田マハさんの旅をテーマにしたエッセイ集。読んでいると旅がしたくなります。
デビュー作『カフーを待ちわびて』が生まれることになった経緯についても知ることができます。
マウス
小学5年生の田中律は、クラスでは地味なグループに分類されるいわゆる「真面目な優等生」。
新しいクラスの中に、ひときわ背の高く手足も長く、声を出すことなく誰ともしゃべらない、いつもぼんやりと宙を見つめ続ける子、塚本瀬里奈がいた。
瀬里奈はちょっとしたことですぐに泣き出してしまい、教室から出てどこかへ行ってしまう。
ある日、律は教室を出て行った瀬里奈がどこへ行くのか気になって、後をついていきます。そこで、瀬里奈がいつもぼんやりとしている理由を知る。
2008年に発刊された村田沙耶香さんの作品です。
小学生女子のスクールカーストのリアルさを感じつつ、2人の女子がメインの友情小説です。
本を読んだらすぐアウトプットする!
読んだ本の内容を忘れずに自分のスキルに変えるための「55」のポイントがまとめられています。
本書の中では多くの本が紹介されているので、この本をきっかけに新たな本との出会うことができると思います。
危険なビーナス
2020年にドラマ化された、東野圭吾さんの2016年出版の作品です。
ドラマを見るまでは原作のことは知りませんでした。映像化作品を先に見てしまうと、原作を読んだときにどうしても役者さんのイメージが出てしまいますね。
ミステリー要素もありつつ、エンタメ的で楽しめました。
本日は大安なり
辻村深月さんの2011年の作品で、結婚式場を舞台とした小説です。
老舗の結婚式場「ホテル・アールマティ」で結婚式を挙げる、4組のカップルや関係者視点でストーリーが進みます。
テンポよくストーリーが進んでいくので、飽きずに読み進めていくことができます。
みんなで一人旅
「旅」をテーマとした、7つのストーリーが収められた作品です。
楽しい旅だけでなく、ちょっとほろ苦い思い出の「大人旅」を味わってみたい人にオススメします。
ラン
森絵都さんの2014年の作品です。
ランニング小説かと思ったら、ファンタジー小説という感じでした。とても読みやすい小説なので、ふだん小説を読み慣れていない人にもオススメできる作品です。
ブランド 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得
スターバックスジャパンの元CEO、岩田松雄さんの著書です。
「スターバックスを崩壊させる3つの方法」というのを紹介しつつ、ブランドの重要性を説いているのが参考となりました。
岩田松雄『ブランド 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得』少しずつ自分を成長させよう
さいはての彼女
原田マハさんの旅小説。4編の短編集となっていて、いずれも女性を主人公とした物語になっています。
とても読みやすい作品で、仕事などを頑張りすぎて、少し疲れている人の心に響く作品になっています。
原田マハ『さいはての彼女』元気をもらえる一人旅小説
1日10分「じぶん会議」のすすめ
経営コンサルタント・鈴木進介さんの著書です。
1日10分「じぶん会議」というアクティブな瞑想をおこない、自分の原点に立ち戻ったり、モチベーションアップにつなげるために自分と向き合うことの大切さが書かれています。
鈴木進介『1日10分「じぶん会議」のすすめ』10分で自分の人生が変わる
翼をください
原田マハさんの史実をもとにしたフィクション作品です。
1932年に女性として初めて大西洋単独横断に成功し、1937年に太平洋上で行方不明となったアメリア・イアハートというアメリカ人女性と、「ニッポン号」という国産機での日本人初の世界一周という、まったく異なる2つの史実をうまく組み合わせた作品になっています。
きよしこ
吃音に悩む少年「きよし」を主人公にした、重松清さんの短編集です。
重松さん自身が吃音の当事者であり、自身の少年時代をモデルに書かれた作品になっています。吃音のせいで自分の言いたいことをうまく伝えられない苦悩、転校を何度も経験する中で友達をつくる難しさが描かれています。
吃音ではないものの、私も話すのが苦手でコンプレックスがあるため、読んでいて共感できる部分がいくつもありました。
スマホ脳 / アンデシュ・ハンセン
私たちの生活に欠かせないものとなっているスマホ。データによると、平均で一日4時間スマホに費やしているとのこと。
スマホのおかげで生活は便利になっているかと思うけど、実はスマホに自分のほうがコントロールされていたのではと気付かされる一冊です。
意図的にスマホから距離を置くような仕組みをつくらないといけないと思う。とりあえずSNSの一日の利用時間を10分程度に制限してみます。
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