2021年に読んだ本ベスト5
2021年もたくさんの本に出会いました。2021年に読んだ本の中から、私のなかでのベスト5を紹介します。
2021年に読んだおすすめ本TOP5
第5位:イマジン?
有川浩さんが「有川ひろ」名義に変更しての初作品。映像制作会社を舞台にした小説で、「空飛ぶ広報室」や「図書館戦争」などの他の有川作品ともリンクされた面白い内容になっています。
チームで動くときの、”イマジン(想像)”することの重要さに気付かされます。
第4位:カフーを待ちわびて
与那喜島で愛犬のカフーと暮らしている友寄明青は、能登半島へ旅行した際に、地元の神社の絵馬に「嫁に来ないか。幸せにします」と書く。
その絵馬を見た『幸』が、お嫁さんにしてくださいと突然明青のもとへやってくる。与那喜島に来た幸は周囲が驚くほどの美人で、なぜ明青のところへ来たのかは謎。
与那喜島には、大型リゾート施設を建設する計画が持ち上がり、島民は「賛成派」と「反対派」に分断されていく。
リゾート計画に乗り気ではない明青はどうするのか、幸が与那喜島に来た理由とは。沖縄の小さな島を舞台にした作品です。
2006年出版の原田マハさんの小説家デビュー作品です。
沖縄の架空の島・与那喜島を舞台とした作品で、沖縄の景色や空気感がとてもよく描写されています。沖縄が好きな人にはおすすめできる作品です。
>>原田マハ『カフーを待ちわびて』沖縄好きな人に読んでほしい一冊
第3位:空飛ぶ広報室
テレビ局報道部から異動させられた稲葉リカは、情報部のディレクターとして航空自衛隊の空幕広報室に関わることになる。でも稲葉は「早く報道部に戻りたい」と、今の居場所に納得していない。
稲葉を担当する空幕広報室広報官の空井大祐は、P免(パイロットを罷免)になって広報室へ異動したばかりの空井大祐。ブルーインパルスのパイロットを目指していた空井は、不慮の事故で自身の夢を断たれている。
やりたいことができない現在の境遇にジレンマを抱える2人が、多くの出来事を経験して、新たな道を切り拓いていくストーリー。
有川浩さんの2012年の作品で、航空自衛隊広報室が舞台となっています。
本作品は2011年の夏に出版される予定でしたが、有川さんが2011年の東日本大震災を受けて最終章を追記しました。追記された最終章「あの日の松島」は涙なしには読めません。
第2位:モダン
原田マハさんの2018年の作品で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を舞台とした5話の短編集です。
3月11日の東日本大震災を扱った「中断された展覧会の記憶」は、思わず泣けてしまいました。
小説を楽しみながらアートについても学ぶことができます。
第1位:生命式
2019年に発刊された村田沙耶香さんの短編集です。
自分の常識が覆されてしまう、不思議な世界観の作品です。好き嫌いがはっきりと分かれる小説だと思います。
おわりに
今回の記事では、5冊に絞って紹介しましたが、2021年に読んだ本については別記事でまとめています。
過去の作品もよろしければご覧ください。